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アオリコミュニティ

2024/12/20 10:29 2025年2月14日 アオリコミュニティ2025がスタートします

タグ: アオリコミュニティ  NPO法人黒潮実感センター  NPO法人たてやま海辺の鑑定団  YAMARIA Corporation  アオリイカ産卵床 
猛暑続きの昨年秋から、うって変って日本海側では大雪に見舞われ、寒さの続く2025年。
「立春」を過ぎても「春一番」はお預け、三浦の早咲きの河津桜も三分咲き?
春を待ちわびる今日この頃です。
さて、2025年度の「アオリコミュニティ~産卵床設置支援プロジェクト~」は、そろそろ各
協力団体様と実施日程をすり合わせして、活動計画を作成する時期になりました。
そんな中、2006年の「アオリコミュニティ」活動開始時に、「アオリイカ産卵床」の製作・設置の
ノウハウをご指導頂き、現在も継続してご協力を頂いている、南国高知県の南西端に位置する
幡多郡大月町柏島の「NPO法人黒潮実感センター」、神田 優理事長にお会いする事ができました。

2月9日(日)、同じく「アオリコミュニティ」ご協力団体の一つ、「NPO法人たてやま・海辺の鑑定団」

様の設立20周年記念イベント、「里海博2025」に特別講演講師としてご登壇されるとの事で、お会

いしてまいりました。

「里海」という、最近ではよく耳にするこの言葉、実は神田さんが1998年に柏島に移住された際に提唱、
「人が海からの豊かな恵みを享受するだけでなく、人も海を耕し育む、人と海が共存できる場所」という
意味だそうです。そんな、常に身近な海の環境の監視者である神田さんは、2000年ごろから「柏島」の
海の異変に気が付いていました。放置林の増加に伴い「山が荒れ」、海に流れ込む栄養分が不足。
一方で海水温の上昇により、ウニ・アイゴ・ブダイ・ニザダイなどの植食生物が増加、ホンダワラ類
が消失する「磯焼け」が起きてアオリイカが減少していたのです。
この頃、透明度が高いことで知られる「柏島」の海は、ダイバーたちにも人気となり、漁業者の間では

「アオリイカの減少はダイバーの増加のせい」と考えられ、両者の間に確執が生まれました。

そこで、放置林の間伐を実施して、その剪定材を利用した「アオリイカ産卵床を」、漁業者とダイバーが
協力して製作・設置、「海の中の森」づくり活動が始まり、やがてダイバーが撮影した、産卵床一杯に産み
付けられた、アオリイカの卵の水中画像を見た漁礁者との間の溝が埋まりました。
さらに地元大月小学校の児童の、環境教育にも「アオリイカ産卵床」設置活動を取り入れることで、
森林組合も参入し、森林環境譲与税の助成も受けて活動。現在では独自の「アオリイカのオーナープロ
ジェクト
」による寄付を募集し、秋に育ったアオリイカを「返礼品」として贈る事で資金を調達しています。

そんな「アオリイカ産卵床」活動の先駆者、神田さんは「あくまで産卵床の設置は、消失してしまった藻場
に代わる木枝を設置する対処療法。一方で藻場の再生に取り組む必要がある。」と、ウニの駆除による生息
密度を管理し、食圧を減少させる。海藻の苗を付けたスポアバッグを植栽して、増殖を助ける。等の活動
続けることで、身近な海洋環境の維持保全に尽力されています。
「アオリイカの産卵床はイカのため。」「藻場保全は藻場保全」と、別物として考え分けて実施しがちだが、
両社は表裏一体、併せて行うことの重要性を、神田さんのご講演から教わりました。
神田さん、これからもご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

 

2025年度も、「アオリコミュニティ」はさらにコミュニティの輪を広げてまいります。

活動の様子は、順次BLOGにアップします、お楽しみに!

「YAMASHITA」では、SDGs14「海の豊かさを守ろう」の目標達成に向けた

取り組みの一つとして、「アオリコミュニティ」活動を推進して参ります。

 

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