アオリコミュニティ
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2023/06/28 14:51 2023年6月28日 「アクアランド江之浦」様、アオリイカ産卵床調査報告 タグ: アオリコミュニティ アオリイカ産卵床 YAMASHITA SDGs 神奈川県小田原市江之浦 アクアランド江之浦 |
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2023年度の「アオリコミュニティ」アオリイカ産卵床設置支援作業を、最も早く3月29日に実施した 神奈川県小田原市の江之浦漁港にある、ダイビングショップ「アクアランド江之浦」様。 その頃はまだ「ソメイヨシノ」も満開で、産卵床にするために伐採した「ヤマモモ」の木の枝には・・・、 多量の「花粉」が蓄えられていました。 このころの海水温は未だ15℃と、アオリイカが産卵に来るには低い温度でした。 その後の3か月間の水中画像を、「アクアランド江之浦」様のFacebookで追ってみました。 設置から約1か月たった4月21日、水温は16℃とあまり上がっておらず、産卵床にはアオリイカの卵も、 産卵場を探すアオリイカの姿もありません。 昨年、第1号のアオリイカの卵が確認されたのは、4月25日との事でした。 そして今年の4月25日、ほんの少しながら第1号の卵を確認しました。産卵に来ているアオリイカの姿は 見えませんが・・・。水温は16~17℃とほとんど上がりません。 それから約1か月の間、徐々に水温が上がり始めると、産卵床に付く卵は少しずつ増えて来ているようですが、 なかなか、「アオリイカの大産卵ショー」とまでは行きません。 5月25日現在、水温は18℃~19℃。 それから1週間・・・、ようやく産卵床に卵を産みに来た3ペアほどのアオリイカを見る事ができました。 6月に入ると、台風の通過による記録的大雨に見舞われたりしましたが、水温も20℃位と 落ち着いてきました。産卵床に産み付けられた、アオリイカの卵もだんだん多くなってきます。 そして、産卵床を設置してから3か月、「春爛漫」だった季節もすっかり「夏日」となり、 いよいよいつもの年と変わらない「アオリイカの大産卵ショー」が見られたとの事です。 先日お伝えした「南紀白浜の伊古木漁港」では、産卵床を待っていたかのように、3日後には 産卵が確認させましたが・・・、ここ江之浦では設置してから3か月、いろいろな自然環境を 肌で感じ取り、それぞれ子孫を残すために最適と思われる条件を見つけながら、命を繋い でいるんですね・・・? さて、「江之浦漁港」では、「藻場再生プロジェクト」にも取り組んでおり、 この6月21日には、昨年に引き続き、神奈川県水産技術センターが育成した、「早熟カジメ」の 苗を食害防止のケージに入れ、海中に沈めて追加の「藻場礁」を設置しました。 かなり大掛かりな、メンバー総出の作業です。 クレーンで吊り上げたまま船で運び・・・。 最後は、ダイバーさん達の出番。固定して完成です。 ケージに入れられた「早熟カジメ」は、アイゴやウニなどの食害から守られ、数か月後に遊走子 を放出し、増えて行きます。 この模様は、6月21日のNHKニュース「首都圏ネットワーク」でも取り上げられました。 このプロジェクトが成功し、江之浦の海が「カジメの林」でいっぱいになりますように! そして、これが日本全国の海に広がりますように!! また、明日6月29日は「公益財団法人 日本釣振興会」主催の「江之浦漁港水中清掃」が、昨年に 引き続き実施され、「神奈川県支部」事務局を務める弊社からも、4名のスタッフがお手伝いします。 「YAMASHITA」では、SDGs14「海の豊かさを守ろう」の目標達成に向けた 取り組みの一つとして、「アオリコミュニティ」活動を推進して参ります。
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