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アオリコミュニティ

2022/09/12 10:25 2022年9月11日 長井町漁協 アオリイカの産卵床引き揚げ作業報告

タグ: アオリコミュニティ  アオリイカ産卵床  神奈川県横須賀市長井町漁協  日釣振  SDGs 

2022年度、新規にアオリコミュニティの御協力団体になって頂いた、「長井町漁協」様。

4月23日・24日をかけて、Total 50基もの産卵床を設置しました。

この日はその産卵床の引き揚げ作業を実施します。

実は、16年目となる「アオリコミュニティ」活動のなかで、産卵床の回収に立ち会うのは初めてです。

メンバーは、「長井町漁協アオリイカ部会」の皆様4名、「海をつくる会」のボランテアダイバーさん5名、

日釣振本部の吉野さん、自分の計11名。

産卵床の目印のブイを見つけて、ブイのロープ伝いにダイバーさんが潜って産卵床を探し・・・、

見つけたら、産卵床の木にロープを縛って、土嚢袋を切って中の砂を出し・・・、

ロープの一端を持って浮上し、船上班に渡して引き上げる・・・。

以上の段取りを入念に確認し、ダイバー船と引き上げ船の2船に分かれて出港!

まずは、長井漁港の前から作業開始。

最初の一つが船上に引き上げられます。

事に船上に引き上げられたこの産卵床には、ハッチアウトを終えたアオリイカの卵のうが付いていました。

ここでは遅い時期にも産卵が行われたようです。

さて、次の目印のブイまでは、ロープにつかまりボートに曳かれての移動です。

移動を繰りしながら、次々と産卵床が引き上げられて行きます。

こちらの船では、ブイのロープを直接船のウィンチで土嚢ごと巻き上げます。

そして・・・、船べりで土嚢を破いて砂を出します。

約3か月、海中に沈められていた木は、かなり枝などが落ちてもろくなっていました。

中には、木が流されて見つからない物や、目印のブイごと無くなっている物などもありましたが、

途中でダイバーさんのボンベの交換や、船の燃料の補給などしながら、約3時間の作業で引き上げた

産卵床は・・・。

この日は北東からの強風と、早い潮の流れのため、ダイバーさんの水中での作業はとても大変そうでした。

ダイバーの皆さん、お疲れ様でした。

この日上げきれなかった場所の産卵床は、後日「長井町漁協アオリイカ部会」の皆さんに引き上げて頂きます。

「アオリイカ部会」の皆さん、よろしくお願い致します。

「磯焼け」でアオリイカが産卵したり、小魚などの隠れ家となる「藻場」の消失が問題視されている中で、

各地で実施されている産卵床の設置などの取り組み。

今回引き上げた産卵床には、非常にたくさんの生き物が付着し、カニや小魚などが棲みついていました。

そして、産卵床に絡みついていた「刺し網」には・・・、

まだ、産み付けられて間もないと思われる、真っ白いアオリイカの卵がみられました。

「藻場」が失われれば、このような人工物にでも産卵する事は、以前から確認されています。

しかしながら、我々はできうる最大限の施策をもって自然と共存すべく、これからもこの

「アオリコミュニティ」活動を続けて参ります。

「YAMASHITA Maria」では、SDGs14「海の豊かさを守ろう」の目標達成に向けた

取り組みの一つとして、「アオリコミュニティ」活動を推進して行きます。

 

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