YAMASHITAエギングマイスター 川上英佑
エギングで大切なフォール。
アオリイカがエギに抱きつくタイミングでもある、エギングの基本且つ最も大切な動作です。
フォールの種類は大きく分けて2種類。
”PEラインをたるんだ状態で落とすフリーフォール”、”PEラインを張ってエギを落とすテンションフォール”
・フリーフォールとテンションフォール、どちらの方が釣れるのか？
・今自分がやっているフォールは正しいのか、やり方は合っているのか？
釣果が上がるまでは自分のフォールが間違っていないか不安になりますよね。
今回は正しいフリーフォール、テンションフォールのさせ方、そのメリット・注意点まで詳細に解説。記事の最後には、詳しい解説動画も掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
＜目次＞
- 1.ラインをたるませてエギを沈めるフリーフォール。メリットと最適なシチュエーション
- 2.フリーフォールの注意点
- 3.ラインを張ってエギを沈めるテンションフォール。メリットと最適なシチュエーション
- 4.テンションフォール時の注意点
- 5.まとめ（解説動画あり）
- 6.あわせて読みたい
1.ラインをたるませてエギを沈めるフリーフォール。メリットと最適なシチュエーション
フリーフォールはラインをゆるめ、エギ本来の沈下速度に近いスピードで沈めるテクニック。
フリーフォールのメリットは、
・よほど潮流が速くない限り、エギのパッケージに記載してある沈下速度とほぼ同等の速度で沈むため、水深の把握がしやすいこと。
・ラインをゆるめる事によりエギが真下に落ちやすくなるため、手前に寄り難く、シャクってフォールさせる回数が増える、つまり誘って抱きつかせるチャンスが増えること。
・風が強い日や、海が荒れた状況下でもエギに任せてフォールさせることで、不自然な動きになりにくく、アオリイカが違和感なく抱きつきやすいこと。
つまり、水深の把握がしやすくその場をじっくり探る事が出来、荒れた状況にも強い。
メリットだらけで、フリーフォールだけで良いのではないかと感じますが、フリーフォール時に気を付けなければならない点もあります。
2.フリーフォールの注意点
フリーフォールはラインがたるんでいるため、エギの着底時やアオリイカがエギにアタックした際にその感触が竿先まで伝わりにくく、ラインの動きでその情報を察知する必要があります。
ラインでのイカのアタリの取り方は下記の動画を参照ください。
また、潮流の方向によってはシャクリ上げた後にエギが潮に押され方向性を失い、頭が沖向きに回り、次のシャクリで針がラインに絡んだりします。
そのため、ラインをたるませたり送り込んだりする際はシャクリ上げた後にラインをなるべくまっすぐに落ち着けられる状態を作り、エギへ僅かにラインの抵抗が残るようにして潮流でバランスが崩れないようにエギの姿勢を整える事で軽減できます。
3.ラインを張ってエギを沈めるテンションフォール。メリットと最適なシチュエーション
テンションフォールはラインを張って、エギをゆっくりとしたスピードで沈めるテクニック。
テンションフォールのメリットは、
・ラインを張ってエギを沈下させるため、アオリイカが触った時、エギが着底した際に竿先や手元で感じやすいこと。
・エギが前に前にと進みながら沈下していくためキャストから回収までが速く、その都度着底を取らなければポイントを素早くチェックすることが出来る。
・ラインを張っている分、エギがゆっくりと沈下するため、渋い状況でもヒットに持ち込むことが出来る。
つまり、ラインを張っている分、
手元へ伝わる情報量も多く、手早く探れることからランガン向きであるとも言えます。
4.テンションフォール時の注意点
テンションフォールは、
ラインを張ってエギを沈めるため、アングラ―の手元の動きがエギに伝わります。
風が強い日や、ウネリのある日も同様に風や波の影響がラインを通してエギに伝わるため、条件の悪い状況ではエギの頭が振れやすく安定させにくいといった一面があります。
また、テンションフォールに入る前にラインを張る動作の際に勢いよくリーリングで余分なラインのフケを回収するよりも、軽いチカラで竿をチョン！と煽ってテンションを張るか、
柔らかくリーリングし、若干のラインのたるみを作っておいて、徐々に沈下させながらラインを張っていく方法も有効です。
5.まとめ（解説動画あり）
今回はエギングで最も大切なの基本、
”フリーフォールとテンションフォール”についてご紹介させていただきました。
どちらが釣れるということではなく、自分が釣り場に立った時に風やウネリを見ながら、その場で出来る最適なフォールをさせる事が大切です。馴れてくれば、悪条件下でもしっかりと両方のフォールを使い分けることが出来、エギングの幅はもっと広がります。
エギングの基本であるエギのフォール。基本をしっかりとマスターすれば大きな武器になります。
詳しくはこちらの動画でどうぞ。
6.あわせてお読みください
YAMASHITAエギングマイスター 川上英佑
