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ツツイカを狙った『ライトエギング』の釣り方・基本操作を解説!

ライトエギング

ツツイカ

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ツツイカを狙った『ライトエギング』の釣り方・基本操作を解説!

YAMASHITA スタッフ 加藤 孝幸

ライトエギングの釣り方ってアオリイカのエギングと比べて何が違うの?使うエギを小さいエギに変えればそれでいい?
などその詳しい操作方法などに関してはまだまだ質問の声も多いですが、今回は「ライトエギング」の基本的な操作方法に関してアオリイカエギングとの違いなども交えながら解説を行いたいと思います。
ツツイカ系のイカは日中は比較的水深のある場所に居ることが多く、夜間になると岸際に接岸回遊してくるケースが多いので夜間に釣りをすることを前提に釣り方に関して解説を行います。
釣りの形態として大きく分かれるのは【投げて探る釣り】か【足元を探る釣り】に分かれます。この2種類のシチュエーションで操作方法も大きく変わります。順を追って解説していきます。

<目次>

1.投げて探る方法 ツツイカの泳層を探りあてる

ツツイカの泳層の探り方

ツツイカは海面の浮遊物に紛れて表層を群れで回遊したり、ベイトフィッシュに 付いて中層を回遊したり、外敵のフィッシュイーターに怯えて底層から離れなかったりと様々な層を回遊しています。群れで回遊しているため、ひとたびその泳層を見つけることが出来ればと連釣も可能となり、それが攻略のカギとなります。またイカの回遊待ちをしながらキャストを繰り返す際も、イカが活発にエサを追う、潮の流れの圧力の強い層を探り当てることも必要なテクニックです。
ツツイカの泳層の探り方の例としては、キャストし着水後5秒フォールさせて、まず表層付近を探り、次のキャストでは着水後10秒フォールさせて、1投目より下の層を探ります。さらに次のキャストでは15秒フォールさせるなどとキャストごとにファーストフォールのカウントダウン秒数を変えてイカの泳層を刻むように探ります。こちらは一般的なアオリイカのエギングの釣り方のように一旦底を取って大きく激しくシャクって引いてくるというのとも少し違います。

しゃくり方に関してもアオリイカに強くアピールするようなビシバシしたアクションよりも探る層を外さないよう、またイカの群れを散らさないようチョンチョンとアクションするトゥイッチ系の動きで探ります。
特に小型のヒイカ釣りのような軽いエギを使い、小さいイカを狙う際は、エギングというよりはアジングで一定レンジをトゥイッチ&フォールさせるような動きをイメージして層を探るのが良いですが、狙うイカのサイズが大きくなれば魚食性が高まりますのでエギングのダートアクションに近い早い動かし方にでもツツイカは反応が良くなってきます。 フォール中の操作はラインを張った状態でアタリを待つ「テンションフォール」とラインを緩めた状態で待つ「フリーフォール」の2種類の操作方法に分かれます。

アタリを取ってかけに行く「テンションフォール」

ラインを張った状態でアタリを待つ「テンションフォール」のメリットは、イカがエギを触った違和感を感じ取りやすく、アタリを取ってアワセを入れる素早い釣りに対応しやすくなる点です。また、エギに受ける潮の流れの力も感じやすくなるため、イカが活発にエサを追う潮の流れのある場所・水深を探りやすくなる点もメリットとなります。
テンションフォールを行う際には「①エギの重量を重くする」「②穂先の感度の良いロッドをまげてアタリをとる」「③重量の軽いロッドを使用する」「④伸縮性の少ない細いラインを使用する」など行うことでさらにアタリや水圧に対する感度を上げることが出来ます。
反対にテンションフォールのデメリットはラインを張った状態でアタリを待ちますので、エギが手前に手前に寄りやすく、1投での誘いの回数が少なくなってしまう点です。またエギを引っ張る力が掛かることで、エギの重量+引張力となり、イカにとってエギが重く感じやすく、シビアな状況下ではエギを触っても、抱き込みにくく、すぐ放してしまうこともある点です。 このようなアタリはあるけど乗らない状況ではテンションの掛からない「フリーフォール」を途中で入れて、乗せのアクションとして工夫することも良いと思います。

シビアなイカ向け、乗せ重視の「フリーフォール」

ラインを緩めた状態でアタリを待つ「フリーフォール」のメリットは、イカがエギを触った際に違和感を感じにくく、自然に抱き込ませる釣りが出来、アタリがあっても乗らないシビアな状況に対応ができる点です。
また、アクションを入れた後にエギが手前に寄りにくく、1投での誘いの回数が多くなる点がメリットとなります。 フリーフォールを行う際には「①エギの重量を軽くする」「②イカが活発にエサを追う流れのある場所・水深で潮に流すイメージで操作」など行うことで、さらにイカに与える違和感をなくし、イカの抱き込みを誘発することが出来ます。
反対にフリーフォールのデメリットはラインを緩めた状態でイカの乗りを待ちますので、ロッドに伝わるアタリがほとんど感じられない点です。
このようにアタリを感じられない際は、アタリを感じずに釣りをする(しゃくったらイカが乗ってた)スタイルで通すか、視認性の良いPEラインを使用してラインが走る・フケるアタリを目で捉えて釣りをすることをお勧めします。目視でアタリを捉えるには常夜灯の下などの明るい釣場で釣りをする必要があります。

2.足元を探る方法 サイトフィッシングとバーチカルの釣り

堤防でライトエギングをする際、イカのエサとなる小魚やプランクトンの集まりやすい常夜灯の下は一級のポイントとなります。
常夜灯の下には回遊してきたイカが一時滞留しやすい環境となっており、きっちりと探ることによって取りこぼしなく釣果を上げることが出来ます。常夜灯下の足元の探り方は、イカが見える表層付近でエギ・イカを目視しながら行う「サイトフィッシング」とイカが見えない深い層を縦に探る「バーチカルの釣り」の2種類の狙い方があります。

サイトフィッシング

常夜灯下のサイトフィッシング

エギを見える位置で操作し、イカにエギを抱かせる「サイトフィッシング」はアオリイカのエギングなどでも使われるテクニックです。まずは遠方や深い位置などエギの見えない位置から、アクションを入れて常夜灯の明かりの届く視認性の高いエリアにイカを誘い込みます。深い位置からエギに急速にアクションを入れ、水面付近でピタリと止めるとイカがふっと追尾してくることもしばしば。
イカが目視出来ればその後は、シャクリは「アピール」、フォールは「乗せ」の動作としてメリハリを付けながらイカとエギの間合いをつめて抱かせます。
ツツイカ系はエギを横から抱き込むことも多いのでしっかりと合わせをいれて針掛かりさせるとよいでしょう。

バーチカルの釣り

足元でシャクリを繰り返して乗せる方法

フィッシュイーターが表層にいる際は、なかなか底からイカが浮き上がらず、見えない底層付近を回遊していることがあります。また遠投して沖から探って来たものの、イカを乗せきれず、結果的に足元までイカを連れてきている状況もあります。しかし見えない深さがゆえにイカに気が付かず、エギを回収して次のキャストへ移り、釣りこぼしてしまうことがあります。それらの釣りこぼしを防ぐための釣り方が、見えない深さでの「バーチカル(縦)の釣り」です。
エギが底付近の底を切った状態から操作を始めます。1竿分しゃくり上げます。シャクリのアクションは1段シャクリでもチョンチョンとトゥイッチさせながら竿を立てていく跳ね上げアクションでも可です。その後はフォールで乗せのアクションに移ります。フォールのさせ方は2種類あります。
①一つ目は立てた竿を急速に降ろして糸ふけを作り、フリーフォールさせて乗せの間を作る方法です。しゃくった後5秒待ち、しゃくった後5秒待ち…などを繰り返し、カウントシャクリでイカが乗っていれば次のシャクリが合わせになりヒットします。アタリを取って釣りがしたい場合は、沈んでいく糸ふけが途中でふけたまま止まるとイカがエギに抱き着いたサインとなるので、アタリを目視したら合わせを入れてイカを掛けます。

イカがエギを持ち上げるとラインが緩む(アタリ)

②二つ目はシャクリの際に、立てた竿をエギのフォールスピードに合わせてに降ろし、ラインを張ったままフォールさせる方法です。
竿を下げながらラインを張ったままゆっくりフォールさせると、途中でイカがエギを触ると糸ふけが生まれます。それがアタリのサインとなり、合わせを入れてイカを掛ける動作に入ります。
アタリの出方は、イカがエギを持ち上げてラインが緩むイメージです。

まとめ

今回、ライトエギングの基本的な操作方法の解説をさせて頂きました。
使用している疑似餌はエギではありますが、ライトなタックルでアジングのような層を探る釣り方や小刻みなアクションの部分もあり、糸ふけを取って掛けるイカメタルのようなバーチカルな釣りの要素もある面白いエギングです。
興味をお持ちの方は季節のイカを狙ってぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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