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ロックショア青物-大型プラグを使う3つのメリット

青物

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皆さんこんにちは。Mariaフィールドスタッフの岡 公一郎です。すでに青物狙いでのプラグ(誘い出し)の威力はご存じの事と思います。ショア&オフショアを問わずターゲットが水面を割ってルアーを引ったくる瞬間を想像すると、こうしてレポートを書いているだけでもゾクゾクします。今回はそんな青物プラッキングにおけるロックショアでの大型プラグについてのお話です。 

Mariaからリリースされているアイテムの中で、大型プラグとして位置づけられるのは180mm以上の全長で、「ローデットF180」と「ラピードF230」ですが、僕の中で180mmのプラグは大型ではなく標準的な青物ルアーという位置づけから、今回はラピードF230でのロックショアゲームに着眼して話を進めていきたいと思います。

大型プラグの必要性

誰でも最初は230mmという大きさに「ちょっと大きすぎる」と驚かれるに違いありません。しかし、このレポートを熟読していただいた後には、「大きすぎる事はないんだ!」と納得していただけるはずです!

まず、大型プラグの必要性についてですが、ベイトとなるカマスやサンマ、ダツ、トビウオ、小型シイラなどの大型ベイトパターンの場合の青物の反応は抜群に良く、そんな高活性なビッグベイトパターンに対応させる必要があります。実際に食卓にあがるサンマやカマスは23cmを超えていませんか?「ベイト=小魚」という概念は人間側の勝手な解釈であり、大型ベイトを追い回す青物にとって23cmは決して大きくはありません。

大型プラグの3つのメリット

1つ目のメリットは、大型ゆえの『圧倒的な飛距離』。
ショアゲームの場合は広範囲を探れる事は絶対的に有利になりますし、風や波といったラフウォーター下でもコントロールが可能となります。

2つ目のメリットは、『目立つ』こと。
広大なフィールドでは先ずターゲットにルアーを認識させなければなりません。ビッグベイトパターンの場合は当然ですが、大きさゆえのアピールは小型ベイトしか居ない場合での実績も抜群で、10cm未満のベイトしか居ない場合や、もっと小さいベイト・更にはベイトが見えないようなタフコンディションでも魚を誘い出してくれます。僕が考えるには「ベイトが居ない時ほど大型ペンシルが魚を呼んでくれるのでは?」と思っています。

そして3つ目。「魚を呼んでくれる」という確固たる実績です。

同行者全員があきらめていた日中や、晴天の真っ昼間の非常にシブイと思われる時間帯に魚を誘い出し、同行者のみならずキャストしていた僕も驚かされる事が多々ありました。いつしか「困った時には230」と心から信じられるアイテムになっていました。
 

デメリットとして「重たそう」「疲れそう」とのご意見が出てきそうですが、確かにラピードF230にフックをセットするとウエイトは120g程度になりますので、180mm/80g前後のルアーをご利用のアングラーの方々からすれば重たいルアーと思われるかもしれません。

しかし、小柄の筆者でさえ全く問題なくキャストしていますので、十分どなたにでもご利用になれるサイズだと思います。また、ダイビングペンシルはロッドを下げて操作するため、ロッドを立ててアクションを繰り返すショアジギングと比較しても疲労はかなり少ないと思います。大きさの割にナチュラルなアクションに仕上がっているので引き重りも快適な感覚でコントロールできます。

ラピードF230のタックルセッティング

ラピードF230を使う場合の基本的なタックルセッティングについて僕のタックルを元に解説をします。

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●ロッド : ZENAQ DEFI MUTHOS Accura100H RGガイドモデル

●リール : シマノ14000番/10000番

●ラインシステム : PE6号or 5号+スペーサーPE10号(4ヒロ)+ナイロンリーダー30号(3ヒロ)              

●ルアーとの接続はソリッドリング+スプリットリング

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ラピードF230のフックセッティングはトレブルフック仕様とシングルフック仕様を使い分けています。トレブルフック仕様はSTX68 #4/0(オーナーばり)をセットし、シングルフック仕様はSJ-41TN #13/0(オーナーばり)をセットしています。

どちらも一長一短ありますが、セットアップする場合はその日のバイトパターンを上手く見極める事が重要になります。

ターゲットの活性が高く、大口を開けてしっかりとルアーにバイトしてくるのか?それとも活性が低く吸い込むようなバイトなのか?水面下で反転するように捕食しいているのか?など、ターゲットのバイトのしかたも様々です。

シングルフックで状況判断する

僕の場合、朝イチはシングルフックセッティングでスタートし、ターゲットのバイトパターンによりトレブルフックのセッティングに変更する場合が多いです。

つまり、数投目で反応がありしっかりルアーにバイトしてくる場合は確実なフッキング重視でシングルフック仕様。逆にターゲットの反応がシブイ場合や、バイトしてもミスバイトが多ければ掛け重視でトレブルフック仕様としています。

ラピードF230をシングルフック仕様にする場合は装着していたトレブルフックよりも若干重めのフックの装着を推奨します。それはトレブルフックとのフック形状の違いによる水の抵抗(アンカー効果)の差が考えられるからです。

フックセッティングはキャスティング時の姿勢安定性やダイビング時のアクションにも変化がでるため、色々とお試し頂き、好みのセッティングを見つけてみるのも楽しいと思います。

次ページへ続く:アクションのカギは波のリズム

実釣/ルアーコントロール

まず、10フィートのロッドをきちんと振り切れる事が重要です。キャスティングはペンデュラムキャストで、左右の足での重心移動と上半身をシンクロさせながらロッドのバッドパワーで押し出すようにキャスティングを行います。ペンデュラムキャストは慣れるまで難しいかもしれませんが、ウエイトのあるルアーをキャストする為のテクニックなので是非マスターしていただきたいです。

ルアー着水の際にはリールから放出されるラインをパーミングし着水と同時にベールを戻し、即次のアクションへと移行できるテクニックが必要です。条件が良ければターゲットはキャストしたルアーの着水時に反応します。『ラピードF230の大きな着水音の後、ノーアクションで水面炸裂バイト!!』このバイトパターンが一番ビックリさせられますが、そんなバイトを得られるのもこのルアーならではの魅力ですし、ターゲットを誘い出す能力だと思います。
 

ショアとオフショアで大きく違うのが、アングラーの立ち位置による水面とロッドティップとの距離です。ティップが水面近くまで下げられる場所ならさほど気を使う必要がありませんが、水面とティップの距離が離れるほどアクションの際にルアーが水面から飛び出しエラーを起こしやすくなります。上手く水に絡めるには波のリズムを見ながら、ロッドティップやリーリングでペンシルのヘッドが水を噛むタイミングを作り出し、その後に水面下に潜らせ、引きずるようにロッドアクションを行います。

波のリズムに合わせてアクションさせる

ダイビングのコントロール(誘い出し)は波のリズムとルアーのポジションを観察しながらダイブ~ジャーク~浮上~ダイブ~ジャーク~浮上…と上手くシンクロさせるようにコントロールします。決してむやみやたらに水面をバシャバシャすれば良い訳ではありません。「ダイビング時にルアー泡を纏わせよう!」と力いっぱいジャークされる方もいらっしゃいますが、そこに拘るよりも波のタイミングとシンクロさせるようにリズミカルに水面下をジャークさせる事を気がけて頂くほうが良いと思います。

コントロールの仕方によっては軌道から外れて浮上し、ルアーの方向が変わる場合がありますが、そんな不規則な動きこそがターゲットの捕食スイッチを入れるのでは?と思います。(ジギングにおけるダート/スライドアクションとお考えください。)ラピードのコンセプトは『アングラーの意のままの真の操作性。操作する愉しさ』と表現していますが、アングラーの意に反したトリッキーなアクションもターゲットに口を使わせる秘訣だと思っています。

フッキングは不要と考える

バイト後、ロッドにウエイトが乗った後のフッキングに関してですが、僕自身「フッキングは不要」と思っています。ヒラマサやブリといった青物はバイト後のパワーが十分あるため、フックポイントが潰れてなければ相手のパワーだけでフックアップしているようです。この辺はまだ実験の途中ですので、あくまで参考までとご理解ください。

先入観を捨てるからゲームなんだ!

初めて200mmオーバーのルアーを見たのはGT用のペンシルでした。憧れの南国の海での夢のビッグゲーム用ルアーは当時から高額で、買ったとしてもなかなか出番のないままディスプレイとして壁に飾っていました。

ところが近年、ロックショアでの青物ゲームが確立されはじめ、身近な場所でスリリングなパワーファイトが楽しめるようになりました。そして200mmオーバーのルアーの出現でロックショアゲームが更にヒートアップしています。自然界は「自分より大きくても口に入るなら喰ってやろう!」という弱肉強食の世界。そんな相手と対峙するうえで人間の先入観ほど邪魔になるモノはありません。ラピードF230はどなたにでもベーシックに使えるダイビングペンシルです。

さあビッグファイトが待っているロックショアで豪快でスリリングなゲームを…

ラピードF230に詳しくはこちら → ラピード製品情報

Mariaフィールドスタッフ岡 公一郎

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