


約3年歳月を経て姿を変えていったフラペン。開発者の決してブレない目的のペンシルベイトを作る思いが、この写真にあらわれている。
新カテゴリー「フラップペンシル」。ペンシルベイト、その後部に可動式のフラップを持つ新しいルアー、フラペン。ベイトフィッシュが逃げ惑う時の後方波動を再現したのが、最大の特徴であるフラップだ。狂ったようにシーバスが追い、バイトし、驚くほどの効果をテスト釣行で得ることができた。シンキングペンシルやミノーでもない、新カテゴリーの誕生でもある。
キャスト・フォーリング時は、フラップが閉まり、リトリーブを開始するとフラップが直角に開き、フラペンに最大90度のロールアクションを与える。キャスト時には飛行機の水平翼のような役割を担い、安定した飛行姿勢と飛距離、高いキャスト精度にも貢献。フォーリング時は、水平姿勢を保ちながら微ロール。そして、リトリーブを開始すれば、いよいよフラップがオープン、フラペンのアクション第二幕のスタートだ。
フラップがあることで、リトリーブ中、適度な引き抵抗感を生む。
また潮流変化を感知することも可能となる。
リトリーブを開始するとフラップが開き、ローリングアクション。ルアーの速度が上がれば最大90度までローリングし、背中から側面、そして腹部を一連の動きで連綿と見せるため、フラッシングの効果も抜群だ。ローリングアクション時、フラップが水をかき分けると、まるでベイトフィッシュが尾びれを振ったような水中波動を出す事に成功。一途に開発・テストし、目指し成し遂げた、奇跡ともいえるベイトと同じ波動だ。
フラペンは普通のペンシルベイトではない。それはフラップがついている、ということだけが理由ではない。それはリトリーブ速度を単純にあげると、浮き上がる特性があることだ。ロッドの操作でこの特性をうまく使うと、中層から表層まで、アングラーの意のままに狙ったレンジを手中にすることができるわけだ。
また、フラップは一種の安定板でもある。この可動式で、リトリーブ中は131.4°となるフラップがついていることで、アングラーのリトリーブとロッド操作で狙ったコースと、レンジをとることができるようになった。従来のペンシルベイトでは潮流などに流されるままだった状況でも、ロッド操作とラインメンディングをすることで、フラペンはイージーに狙ったコース、ポイントへと導くことができる。
またフォーリング時、フラップは閉じているが、ボディ左右に張り出す形状により、フラペンは揺らめくようなアクションを出す。

水中に煙幕を貼ってのテスト写真。ベイトフィッシュが尾を動かした波動と酷似した水中波動が出ているのが良く分かる。


- フラップは閉じられている。キャスト時は水平翼の役目で浮き上がるような超飛距離を生む。フォーリング時はゆらめきアクション。
- リトーリーブ開始でフラップが開きます。ローリングアクションの要となるだけでなく、強く、ベイトのような後方波動を発生する