






「温度」に着目
動きやサイズ、カラーやフラッシングでもない。ヤマシタが新たに着目したアピール要素は「温度」。 変温動物である海水魚は、その体温が周辺温度と比較してわずかに高いと考えられており、アオリイカが光のない夜間でもベイトフィッシュの居場所を正確に察知し、それを捕食できるのもこのためだとされる。そして、このことをエギングにも応用できないのか? そんな好奇心からWARM JACKETは生まれた。
WARM JACKET(PAT.P)の構造
WARM JACKETとは、ヤマシタの主要なエギに巻かれた蓄熱性を持つ布。WARM JACKETは、太陽光を吸収し、その光エネルギーを熱に変換する機能を持ったミクロ粒子をその原糸に練り込むことで高い蓄熱性を実現する。WARM JACKET を装着したエギは通常のエギに比べて0.5?1℃温度が高くなる。
WARM JACKET(PAT.P)が釣れる理由
蓄熱性を持つということは、海中でも温度を保つことを意味する。つまり、海水温よりわずかに高い温度を持つベイトフィッシュに、温度の点から近づくことができるのだ。そのことから、WARM JACKETの持つ「温度」は大きなアピール要素といえるだろう。これを複数のテスト結果(※WARM JACKETの効果にリンク)が如実に証明している。
夜間にも効果を発揮
WARM JACKETは、太陽光以外の光、月明かりや常夜灯などの弱い光も熱に変え、蓄熱する。そのため、夜間や光量の少ない場面でも高い実績を残している。夜間に行った飼育テスト(※WARM JACKETの効果にリンク)で、WARM JACKETを装着したアジをイカが選んで捕食していたことからも、そのことをご理解いただけるだろう。
広がるWARM JACKET(PAT.P)のラインアップ
WARM JACKETは当初、エギ王Q LIVEにのみ採用していたが、その効果から多くのアングラーの支持を集め、現在では、エギ王TR、ナオリーRHといったヤマシタの主要なエギに採用している。もちろんそれらの製品は、アクション、フォール姿勢、カラーリングなど、極めて高い基本性能を有しているが、そこに「温度」という劇的なアピール要素を備えたことで、ますます進化を遂げている。皆さんにも、このWARM JACKETの惹きつける力を、ぜひ感じて頂きたい。
WARM JACKET(PAT.P)と通常布の温度変化を観察
WARM JACKETの効果を実証するために、ヤマシタでは3種類のテストを実施した。そのひとつ目が「サーモグラフィテスト」。温度を感知する特殊カメラで、ふたつのエギ(WARM JACKET装着エギと通常布装着エギ)の温度変化を、1分ごとに観察した。4点の写真はすべて、上に写っているものがWARM JACKET装着エギ、下が通常布装着エギである。
実験の経過
上のWARM JACKET装着エギは1分、2分と時間が経過しても、温度が高い赤い部分の面積がほとんど変わっておらず、3分後でも赤い部分が残っている。下の通常布装着エギは1分、2分と時間が経過するにつれ顕著に温度が下がり、3分後には赤い部分がほとんどなくなっている。
実験結果が示すこと
この実験により、WARM JACKET装着エギは、通常布装着エギ比べ、温度低下が抑えられ、高い温度を維持できることが分かった。これは、水中でわずかな温度の違いを察知しているとされるアオリイカを狙う釣りにおいて、非常に大きな武器になるだろう。「温度」という新しいアピールを可能にしたのが、このWARM JACKETなのだ。
光を当てた直後
1分後
2分後
3分後
テストの方法
続いては、実際にフィールドでWARM JACKET装着エギと通常布装着エギを使用し、イカの反応を比較する「実釣テスト」を行った。サイトフィッシングが可能な環境で、ふたつのエギを同時に投入・ステイさせ、アピールが必要な場合にはシャクリを入れ、「乗った回数」「触った回数」「接近した回数」を比較した。
テストの結果
この「実釣テスト」で、のべ1729固体のアオリイカの反応を確認することができ、乗った回数を比較すると、WARM JACKET装着エギが190、通常布装着エギが57と、3.3倍以上の差が出た。中には、通常布装着エギを避け、回り込んでWARM JACKET装着エギを捕らえる個体もいて、改めてWARM JACKETの効果の高さを示す結果となった。これだけの差が出たことは、開発スタッフにとっても大きな驚きだった。
乗った回数 | 触った回数 | 接近した回数 | トータル | |
WARMJACKET装着エギ | 190 | 285 | 722 | 1197 |
通常布装着エギ | 57 | 57 | 418 | 532 |
比較 | 3.3倍 | 5倍 | 1.7倍 | 2.2倍 |
単位:回
テストの方法
エサを追うようになったアオリイカを飼育する屋内の水槽にWARM JACKETと通常布を付けた生きたアジを投入し、24時間体制で観察、どちらをより多く捕食するかを比較する飼育テストを行った。
テストの結果
すべてのテストで、WARM JACKETを付けたアジを捕食した回数が、通常布を付けたアジを捕食した回数を超え、1.75~4倍以上の差が出ている(平均2.6倍)。これだけの差が出たということは、WARM JACKETの持つ「温度」の効果をはっきりと示したものと言えるだろう。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | トータル | |
WARM JACKET 付きアジ | 4 | 3 | 3 | 7 | 3 | 4 | 24 |
通常布付きアジ | 1 | 1 | 0 | 4 | 1 | 2 | 9 |
比較 | 4倍 | 3倍 | - | 1.75倍 | 3倍 | 2倍 | 2.6倍 |
単位:回

徹底的な生態研究から導いた、イカが感知しやすい低い周波数の音「イカが喜ぶラトル音」を発するラトル入りモデル。フィールドでは釣りやすいイカから狙うのが基本。アピール力が高い、イカの存在を効率良く探れるエギ王Q LIVEサーチなら、一投目からキャストすることでベストなスタートを切ることができる。釣り場に着いたら、最初に投げたいエギ、そして高活性なイカを獲るためのエギが、エギ王Q LIVEサーチ。

エギ王Q LIVE は、ヤマシタが世界に誇るマスターピースだ。イカを惹き付けてやまない鋭いダートアクション、安定したフォール姿勢、豊富なカラーラインアップ……、これらの卓越した性能はすべて、半世紀におよぶヤマシタのエギ作りの歴史の産物といえるもの。そして、WARM JACKETは、この長い歴史を持つエギにまた新たな息吹を吹き込んだ。

エギ王 Kは、どんなにタフハイプレッシャーなコンディションでも確実に釣果を出せるよう「低活性イカ攻略モデル」として開発されたエギです。イカに余計な警戒心を抱かせないようフォール姿勢に細心の注意を払い、ボディ形状を細部まで入念に設計することで、限りなく低活性なイカの好むアクションに仕上げました。

エギ王JP+の持つ「ジャンプUPシステム」により、軽く、そして鋭い角度で跳ね上がる。 移動距離の少ないアクションとなり、ピンポイントを丹念に探ることを可能とした。これこそが、エギ王JP+の真骨頂です。左右へのダートを抑え、縦方向へベクトルを集中させることで、これまでのダート系エギでは獲れなかった一杯を狙う事が出来ます。

ティップランエギング用に開発したエギ王TRは、ピタッと止まる安定スイム、イカのレンジまで素早く落とす事の出来るフォールスピード、アングラーの負担を軽減するフォルムとティップランエギングに必要な機能を極限まで高めた。光が届きづらく視覚によるアピール効果が薄れる深場では、WARM JACKETの「温度」が大きなアピール要素となる。

ナオリーRHは3つのサイズ展開、豊富なカラーラインアップ、またツツイカ専用設計の特別なボディを採用。エギングの楽しさと、アジング・メバリングの手軽さを併せ持つ、新感覚のライトゲームで革命的な釣果をもたらし、ライトエギングというジャンルを確立しました。ナオリーRHを持っていけば、どのフィールドでも釣りを楽しむことができます。