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「夏マサ×ロックショア」の攻略方法

青物

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Maria SHUN
2021/09/08

皆さん、こんにちは!MariaスタッフのSHUNです。
今回の釣りサポは今まではオフシーズンとされていた夏シーズンにおけるロックショアからヒラマサを狙う、「夏マサ×ロックショア」の攻略方法をご紹介させていただきます!
記事の最後には、玄界灘での夏マサ釣行動画も掲載していますのでぜひご覧ください。

 

<目次>

 

1. 夏マサとは

 夏マサとは「夏に釣れるヒラマサ」の略語になります。一般的にヒラマサのメインシーズンは大型が狙える「春」と数釣りを狙える「秋」のイメージが強い方も多いと思います。しかし、近年では主に九州北部(長崎・佐賀・福岡)を中心とするヒラマサの魚影が濃いエリアを筆頭に夏の時期でも狙えることが分かってきました。まだまだオフショアでの知見が多い「夏マサ」ではありますが、今回はロックショアにおける夏マサの特徴や狙い方などをご紹介していきます!

2. 夏マサの特徴

 この夏マサは春の産卵を終えた個体が体力回復の為に餌を荒食いする特徴があります。産卵後の魚体はスレンダーな個体が多いのですが、高水温期ということもあり、引き味が1年の中でも一番強く、エキサイティングなファイトを楽しむことができます。サイズ感についても産卵後の個体が多く、平均サイズが良い傾向にあり5キロクラスのヒラマサとコンタクトが取りやすい特徴もあります。

3. シーズン

 この夏マサのシーズンは、その年によって多少の前後はありますが、6月終盤から8月の間がメインシーズンになります。ですので、釣行予定を組む際はこの期間の船宿の釣果情報をこまめにチェックすることも夏マサキャッチの近道になります。勿論、10キロを超えるレコードクラスと出会える時期になるので、ショアからの大型サイズを求めるアングラーにもオススメできるシーズンです。

4. ベイトフィッシュの種類

この夏マサシーズンのベイトフィッシュは大きく2つに分けることができます。
 まず1つは「大型ベイト」になります。大型ベイトの種類としては、ダツ、トビウオ、シイラなどが挙げられます。またオフショアの夏マサ狙いでは大半がこの大型ベイト付きの夏マサを追いかけることが多いです。しかし、ロックショアという釣り場においてはオフショアと違って、アングラー側がベイトを追いかけることが出来ないので、ショアラインへの大型ベイト接岸は時折発生するイベントに過ぎません。
 そして、2つ目は「小型ベイト」になります。この小型ベイトの種類としてはキビナゴ、イワシ類が挙げられます。ショアから夏マサを狙うにあたって、最も遭遇する確率が高いベイトフィッシュと言えます。

5. パターンに合わせたプラグの使い分け

大型ベイトフィッシュに合わせたプラグ選択

 ロックショアの夏マサにおいて、大型ベイトを追い回すようなシチュエーションに遭遇する確率は高くないことを「4.ベイトフィッシュの種類」で書かせていただきましたが、それは、アングラーの視覚的情報に大型ベイトが入りにくいというだけで、このシーズンのヒラマサは釣り場の沖合いもしくは同海域において、大型ベイトを捕食しており、常に意識が大型ベイトに向いている個体が多いと考えられます。そういった個体には大きなシルエット・波動・着水音を生み出す200mmを超えるサイズの大型プラグ(ダイビングペンシル、ポッパー)が有効です。ロックショアのシチュエーションにおいては、朝、夕マズメ、潮の動き出しなどの釣れる条件の中でも最も魚の活性が高い状況で特に効果を発揮します。

小型ベイトフィッシュに合わせたプラグ選択とアクション

 次はロックショアのベイトパターンとして遭遇することが高い、小型ベイト(キビナゴ、イワシ)付きのプラグ選択になります。こちらのベイトパターンは春に多いマイクロベイト付きと似ているものがあります。

 

①ダイビングペンシル
ダイビングペンシルにおいては、操作時の入力を抑えたソフトアクションで弱い波動を演出すること、その他にはリーリングとロッドジャークによるリアクション狙いの高速アクションが有効なことが多いです。

②ポッパー
喰い渋りの状況において、ポッパーでは1ジャーク1回につきリールを1回~半回転巻くショートポッピングアクションの移動距離を抑えながら細かい泡を発生させるアクションが効果的です。

③シンキングプラグ
特に日が昇るにつれて、小型のイワシ類などの遊泳レンジは下がっていく傾向にあります。それに伴い、ヒラマサのHITレンジも下がり、追いかける捕食レンジも狭くなっていきます。そこで活躍するプラグがシンキングプラグになります。特に喰い渋りの状況においてはスローなアクションが効くことも多いので、メタルジグのリアクションの動きと使い分けることで、取り切れる魚の数も増えると思います。

磯×LSP(ライトショアプラッギング)

 上記のプラグ選択でも反応を得ることが難しい時の攻略の一手がライトプラグを使用するライトショアプラッギングになります。通常、このライトプラグはヒラスズキやライトショアプラッギングタックルを使って、堤防やサーフから青物を狙う際に使用することが多いのですが、ロックショアの小型ベイトを意識した魚にも効果的なことがあります。使用するプラグも130mm 40g以下のプラグを扱うことが出来る為、アクションにおいてもオートマチックに弱った小魚を模した弱い波動を演出することができます。また、タックルがライトになるので、魚の走る向きや立ち位置などを気にしたテクニカルなファイトが要されます。その分、磯からのライトショアプラッギングでキャッチできた1匹の価値はとても高く感じるでしょう。

6.タックル

 夏マサのパターンになることが多い、大型ベイト・小型ベイト付きに備えたタックルセッティングをご紹介します。

大型プラグタックル

ロッド
長さが10ft前後でキャストウエイトMAXが150g前後のショアプラッギングロッド
リール
14000番~18000番クラスのスピニングリール
メインライン
PE6号~8号
リーダー
ナイロン120lb~180lb
ルアー
200mm以上の100g~150gクラス

 

(例)SHUN使用タックル
ロッド:RAGING BULL 98XS-2(MCワークス)
リール:STELLA SW 14000XG(シマノ)
ライン:PE6号+ナイロン130lb

中型・小型プラグタックル

ロッド
長さが10ft前後でキャストウエイトMAXが120g前後のショアプラッギングロッド
リール
8000番~14000番クラスのスピニングリール
メインライン
PE4号~5号
リーダー
ナイロン80lb~130lb
ルアー
160mm~190mm 50g~100gクラス

(例)SHUN使用タックル
ロッド:RAGING BULL 100XR-1(MCワークス)
リール:STELLA SW 8000HG(シマノ)
ライン:PE4~5号+ナイロン90lb~110lb

ライトショアプラッギングタックル

ロッド
長さが10ft前後でキャストウエイトMAXが80g前後のヒラスズキ&プラッギングロッド
リール
5000番~6000番クラスのスピニングリール
メインライン
PE2号~3号
リーダー
ナイロン35lb~60lb
フロロ 35lb~60lb
ルアー
105mm~130mm 40g以下

(例)SHUN使用タックル
ロッド:WILD BREAKER 108R/S(MCワークス)
リール:STELLA SW 6000HG(シマノ)
ライン:PE3号+ナイロン60lb

7. 夏磯での注意事項

 夏マサシーズンの6月終盤から8月は日差しが強く、気温も上がりやすい時期になるので熱中症対策が必須です。まず、ウェア面では通気性の高いドライメッシュのシャツや頭部への日差しを守る帽子、サングラスの着用も対策の一つです。その他にはこまめな水分・塩分補給が重要になります。魚釣りに夢中になって疎かになりがちですが、必ず忘れることなく熱中症対策を行いましょう。

8. まとめ(解説動画あり)

 今回はロックショアにおける夏マサゲームについてご紹介させていただいました。このショアからの夏マサはまだまだ未開拓な釣り物になりますので、皆様も是非チャレンジしていただいて、新たなパターンを発見してみてください!残りのシーズン、来年の夏マサシーズンに少しでもお役に立てると幸いです。

9. あわせてお読みください

Maria SHUN
2021/09/08

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