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磯からの青物ルアー入門“プラグの種類・操作方法・キャスト編”

青物

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Maria SHUN

皆さん、こんにちは!MariaスタッフのSHUNです。

青物を狙う釣り方にメタルジグの釣りがあります。そして近年ではメタルジグの釣り以外にも「プラグ」と呼ばれるルアーを使った釣りも流行になっています。 今回は青物ゲームの選択肢のひとつであるプラグの種類や操作方法をご紹介したいと思います。

 

<目次>

1.プラグとは

プラグとはプラスチックや木などの素材を加工したルアーになります。
そのシルエットから独自の波動を水面や水中に生み出すと共に広範囲の魚に集魚効果をもたらします。

プラグの魅力

このプラグの魅力は様々な種類のルアーにより水面から水中までの幅広いレンジを探れることです。特にトップウォータープラグでは水面に水柱が立つ迫力のバイトシーンを味わうことができると共に水面で操作を行う為、根掛かりの心配がないことも魅力になります。

プラグの種類

◎トップウォータープラグ
青物ゲームにおいて水面で操作を行うトップウォータープラグはダイビングペンシルとポッパーに分けることができます。そして、この水中の魚を水面までおびき寄せて釣る釣法を「誘い出し」と言います。

・ダイビングペンシル
近海で使用することが多い大きさは130mmから180mmで30g~80gのサイズ感が主流になります。ロッドをジャークすることでルアーの頭が入水するとともにボディが水を掴み、水面を蛇行しながら弱ったベイトをナチュラルに演出します。その効果は水深30mラインの深場にいる魚に対して気づかせ、捕食に水面まで浮上させる程のアピール力を兼ね備えています。
水面でド派手なバイトを楽しめるロックショア青物ゲームの基本となるルアーになります。

・ポッパー
ダイビングペンシルと使い分けられることが多い、トップウォータープラグのひとつが「ポッパー」になります。サイズはダイビングペンシルと同じく近海では130mm~180mmで30g~80gサイズのものが主流になります。その最大の外観的特徴はヘッド前方の凹んだカップ形状になります。ロッドをジャークすることでカップが水を受けるとともに水面に独自の泡と音を作り、広範囲の青物に視覚的かつ聴覚的効果を生み出すルアーになります。


◎その他プラグ

・ミノー
ミノーは様々なルアーフィッシングで幅広く使用されているルアーになります。特に青物ゲームでは140mm~200mmで50g~100gのサイズ感が主流になります。水中において一定レンジでアクションが可能なことからもトップウォーターには反応しない1枚下の魚に対してアピールすることが可能になっています。また、常にラインテンションを張った状態で操作することから、強風下でトップウォータープラグが操作できないようなラフコンディションの中でも有効になります。

・シンキングペンシル
シンキングペンシルの外観的特徴としては細見で縦長形状のモノが多く、風の抵抗を軽減した抜群の飛距離と水中における操作性に優れています。水中で使用するメタルジグとの違いはプラグの浮力を活かしたスローなアクションになります。青物ゲームに使用するサイズは近海のベイトサイズに合わせた100mm~130mmで40g~80gが主流になります。

2.キャスト方法

◎ペンデュラムキャスト

重量のある青物タックルを1日振り続けることは多くの体力を消費します。そこで少しでも楽に青物ルアーをキャストする方法をご紹介させていただきます。
そのキャスト方法が振り子の原理で遠心力を利用した「ペンデュラムキャスト」になります。
このキャスト方法はロッドのしなりを利用する為、比較的力を使わずに遠くに投げることができます。

 
  1. ① 投げる前に誰か人がいないかの後方確認
  2. ② たらしはロッドのグリップ部の位置まで長めにとる
  3. ③ 振り子の動きを綺麗に出す為にロッドを垂直に立てた位置で、ラインが大きな軌道を描く様にロッドを後ろに倒し、ルアーが後ろに振れてロッドに負荷が掛かるタイミングで左手を引いて右手を前に出し、しっかりとロッドにルアーの重みを乗せるイメージで振り抜く。

3.操作方法

◎ダイビングペンシル(ラピード・ローデッド・レガート)

ダイビングペンシルの操作方法はラインスラック(糸フケ)分をロッドで横にジャーク(さびく)する様に操作します。イメージでいうとほうきを掃くような動作になります。

 
  1. ① キャスト②余分な糸を巻き取る③リールを巻かずにロッドを正面から横方向にジャーク(ルアーが水面直下を泳ぐ)④ロッドを正面に戻す時に余分な糸を回収(ルアーは頭から水面に浮上)

といった動作を足元まで繰り返し行います。
そして、この操作中に意識していただきたい点が「食わせの間」になります。ロッドをジャークしてルアーを動かした後はルアーがしっかりと浮き上がるまで止め、追ってきた魚に捕食する時間を与えます。特にルアーが動きを止めて浮上した時にもっとも多くのバイトチャンスが訪れるといっても過言ではありません。

◎ポッパー(ダックダイブ・ポップクイーン)

ポッパーの操作方法はロッドの自重を使って下から斜め下方向にジャーク(さびく)もしくは振り下ろす様に操作します。

 
  1. ① キャスト②余分な糸を巻き取る③リールを巻かずにロッドを正面から斜め下方向にジャーク(ルアーが泡を出しながら水面直下を泳ぐ)④ロッドを正面に戻す時に余分な糸を回収(ルアーは水面に浮上)

といった動作を足元まで繰り返し行います。
ポッパーもダイビングペンシルと同様にアクション後の食わせ間をしっかりと取り、次のアクションに移行することがミスバイトを軽減するポイントになります。

◎ミノー(ボアー)

ミノーの操作方法は、なるべく風の影響を受けない様にロッドの先を海面に近づけた状態でリトリーブを続ける動作になります。

 

①キャスト②ロッドの先を海面に近づける(糸が風に取られない様に)③リールを中速から高速で巻き続ける(ルアーのリップが水を掴み水中を泳ぐ)

といった動作の繰り返しになります。この単純な動作の中にも、潮の流れを感じ取り、リトリーブスピードに緩急をつけることで、よりナチュラルなアクションを演出することができます。また、通常のリトリーブアクションの中に2回から5回程度の連続したジャーキングを織り交ぜることでターゲットに一瞬の食わせの間を生み出し、単調なリトリーブアクションを見切る魚に対してもバイトまで導く効果があります。また、操作時のロッドの振り幅は狭く、緩急をつける様に手首をクイックに動かすイメージになります。そして、アクション時は常に力を加えるのではなく、リップが水を掴んだ感覚の後に力を抜いてラインスラック(糸フケ)を作ることで、スライドアクションをより大きく演出することができます。

◎シンキングペンシル(リライズ)

シンキングペンシルの操作方法は表層でのタダ巻き、底に沈めてから誘い上げる釣り方が一般的になります。今回はMariaの青物シンキングペンシル「リライズ」を使った「誘い上げ」の一連の操作をご紹介させていただきます。

 

①キャスト②ラインを張らず緩めずのテンションでフォール(糸を軽く摘まむ)③着底後は大きくロッドを上方向にジャーク(根掛かりを軽減する為)④上方向のショートジャークと横方向のロングジャークを織り交ぜながら底から中層をメインに誘い上げる⑤再度、フォール

 

それぞれの動作におけるワンポイントを下記に記します。


① キャスト
キャストは潮の流れる向きを考慮して行うことで、自分の投入したいポイントに上手く流し込むことができます。また釣り場においての立ち位置も多くのトレースコースを作るうえで重要になります。

 

② 張らず緩めずのラインテンションでフォール&着底後の根掛かり軽減術
シンキングペンシルの多くはラインにテンションが掛かることでフォール姿勢が尻下がりになり、特にリアフック(後ろの針)が根掛かりすることがあります。そういったことからキャスト後にラインテンションを張らず緩めずの状態にすることで水面上にラインを這わせ、そのラインを上方向に跳ね上げることにより、着底後の根掛かりを軽減できます。

 

③ 誘い上げアクション
このショートジャークとロングジャークを織り交ぜる、誘い上げアクションの肝は「スローなアクション」になります。イメージはメタルジグをスローにアクションさせる様に水中でフワフワと躍らせる様に操作を行います。そして、魚からのバイトが多く出るタイミングとして、ジャークとジャークの間、つまりアクション後のプラグの姿勢が崩れる「浮遊時間」にバイトが集中します。

 

④ アクション後のフォール
誘い上げアクションから再度、フォールさせる際もラインテンションは張らず緩めずの状態をつくります。こうすることで、フォール時の姿勢が水平に近くなり、より本物のベイトに近い自然なフォール姿勢を生み出すことができます。誘い上げアクションに追いかけてきた魚がこのフォール姿勢に入った瞬間にバイトしてくることもあるので、このアクション後のフォールも集中するポイントのひとつです。

 

⑤ その他アクション
その他にも、水面でベイトが追われてナブラが起きているような状況であれば、「スキッピングアクション」も有効になります。着水後にロッドを立てて早巻きを行い、水面を滑らせることで、追われるベイトを演出します。


4.まとめ(解説動画あり)

今回はプラグについての種類・操作方法やキャスト方法をご紹介させていただきました。プラグには様々な種類があり、磯という状況変化が多い環境下で、その時々のパターンに合ったルアーローテーションがロックショアゲームの幅を広げることにも繋がります。

詳細はこちらの動画をご覧ください。

【あわせてお読みください】

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