「誘い上げ」という青物攻略法
ロックショアにおける青物の狙い方は、
①朝マズメ → ダイビングペンシルやポッパーを使ったトップウォータープラグで、水面を意識した活性の高い魚を狙った誘い出しが有効
②朝マズメ後 → いわゆる日中の時間帯。魚の活性が下がり、トップウォータープラグでは反応しにくく、メタルジグでボトムから中層に落ち込んだ魚を狙う
大きく分けてこの2つの狙い方が有効とされていますが、そこへ新たな攻略の一手として、「誘い上げ」という釣り方が認識されるようになってきました。
誘い上げとは、“メタルジグでは食わせきれないボトムの魚を食わせる”というシンキングペンシルを使用した、ロックショア青物の有効な釣法の一つです。
誘い上げのメリット
日が高くなる(日中に向かう)につれて、青物はボトムへ沈み、かつ活性も下がる。そうすると、ルアーの速い動きには反応しないことがあるため、ゆっくりルアーを動かす必要があります。しかし、メタルジグをゆっくり動かしては青物に見切られ、根掛かりの恐れもあります。そこで、シンキングペンシル「リライズ」を使った“誘い上げ”は、プラグの特性(浮力)を活かしボトムから中層までをスローに誘うことができるため、今までメタルジグでは獲ることが出来なかった青物をヒットさせることが可能なのです。
誘い上げの釣り方
リライズを使った誘い上げの有効な釣り場は水深15m~30m。
釣り方は、
①キャストし、ボトムまでフリーフォールで沈める。(沈下速度は約1m/1秒)
※ルアーを沈める際は、指で軽く押さえながら沈めると着底の瞬間が分かりやすい。
②着底後は、根掛かりを回避する意味で、縦に大きなジャークを1~2回入れ、ルアーをボトムから浮き上がらせる。
③その後、トップウォータープラグを動かすようなショートジャークやロングジャークで、喰わせのタイミングを作る。(ジャーク直後の浮遊している瞬間にバイトしてくることが多い)
④再度フリーフォールでボトムまで落とし、同じ動作の繰り返し。
【誘い上げの参考タックル】
ロッド:ワイルドブレーカー104HSX(MCワークス)
リール:ステラSW8000HG(シマノ)
ライン:PE4号
リーダー:フロロカーボン80lb
体力負担が少ないメリットも
ロックショア青物の釣りでは、タックルも重く、ましてやメタルジグを一日中動かし続けるとなると、腕にはかなりの負担がかかってしまいます。 その点、誘い上げはトップウォータープラグを動かすような感覚でゆっくり誘うことができるため、腕への負担も少ないのです。
もう釣れないと諦めていた時間に釣れる
この誘い上げは、今まで「もうダメだ。釣れないなぁ。」とあきらめていた時にこそ威力を発揮する釣り方。また、ボトムまでルアーを沈め、スローに誘えることで、ハタ系などの根魚も良く釣れるというメリットもあります。トップウォーター、メタルジグ、そしてシンキングペンシル「リライズ」、3タイプのルアーを駆使すれば、さらに釣果を上げられること間違いなしです!
誘い上げの詳しい操作方法は動画をご覧ください。