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憧れの魚

釣果日時
1995年6月
投稿者
ichi-goさん
釣場
滋賀県
ルアー
ザ・ファースト
釣果
ビワコオオナマズ

ずいぶんと古い釣果ですが、ザ・ファーストで釣りあげたビワコオオナマズです。国内最大級の淡水ルアーターゲットであるビワコオオナマズは、一度その目で確かめたい魚でした。その年は、阪神淡路大震災が起こった年で神戸を通過する阪神高速道路が使えず、中国自動車道を使って大きく迂回して滋賀県入りしました。
ビワコオオナマズは当時シーバス用のプラグで実績が上がっていると知り、少ない情報を頼りに釣り場を探し、比較的安全そうな河原に陣取りました。夕暮れ時から開始したビワコオオナマズ初挑戦でしたが2時間ほど何の反応もなく、辺りは暗闇に包まれホタルがポツポツと飛び交う中、聞こえてくるのは激しい川の流れる水音だけでした。
流心の向こうにフルキャストしたザ・ファーストが流心に入り激しくアクションしますが、やがて流心から外れてその挙動は小さくなります。が、その時にゴツンと鈍いショックが手元にハッキリと伝わってきました。
このような大物を掛けたのは初めての経験で無我夢中でやりとりしたと思うのですが、しばしの格闘後に憧れの魚体が姿を現しました。ヘッドライトに照らされる紫がかった金属質の体表。ハンドボールぐらいなら丸呑みできるほどの大きな口とザラザラした無数の歯。ザ・ファーストはしっかりターゲットを捉えていました。
計測すると89cmで、メーターオーバーに成長する魚にしては中型といったところでしたが、そんなことはどうでもよく、憧れをこの手に収めることができたのは30年近く経った今でも強烈な思い出です。
当時のザ・ファーストは現在も手元に残していますが、黄色味がかったパール地の塗装にはオオナマズの歯形が刻まれています。

 

 

   

Mariaより
  1. 憧れの魚を手にした瞬間、その魚体を語ってくれている感じから、記憶が蘇っているのが伝わってきます。また、釣りをしているシーンの、川の音、ホタルの光っている姿なども素敵ですね。
    そして、その時のルアーもまだ残してくれていて、お写真も送ってくれて、まさに「メモリアルレポート」という内容です!!
    写真やルアーを見るたびに、その光景を思い出しそうな、素敵なレポート、ありがとうございました!!