「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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側㈲イカ角について材質は合成樹脂で、従来のイカ角等がベークライト、角類などで出来ているのと比べますと、比較にならない程柔かく、しかも丈夫に作られております。イカにしても、魚類にしても、固いものには喰いがわるいのは昔から実験的に判『ています。イカが足でふれても、固いものや感じの異状なものにはし八戸港に集結したイカ釣船(40fつかりと抱きついてはきません。そのために、やわ蛇導漁具というものは、擬餌が曳かれたり動かされたりすると、それにより光と音を発し、それは水中でイワシやその他の小魚類の捕食音や瀞泳音、わきビレのひらめく音、小さい魚が大きい魚に追われて、右往左往して逃げまどう音、又その時小魚の腹や体がきらりきらりと光り輝くこと。それらの音と光を綜合して兼ね備えている漁具でなければなりませんこれからお話する誘導漁具は㈲イカ角、㈲曳細カグラ、㈲カツオ、トンボ竿釣用擬餌として三様に使用が可能であるものであります。

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