「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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ムにした時に初めてワイヤーは切断しました。この両①ワイヤ②ゴムヨワイヤリトリをつけたのみそこに磨耗が生じます。その磨耗はこすれることで熱が生じてくるためであります。一本のナイロンテグスが途中で結ばれたりして、漁具として構成されているわけですから、それが魚の死ものぐるいの力で引張られたり、曳縄で引かれる速度と魚のひ『ぱる力とで切断したり損耗したりするわけであります。ナイロンテグスは磨擦が生じない様に結ばなければならないのであります。こうした欠点をカバーしてくれるのが、このゴムョリトリであります。ワイヤーによる実験の結果をお話しますと、二十八番(3×3)のワイヤを切断するのに五○糎にワイヤーを切『て、五○糎の上方から一一十一一一キログラムのオモリをつけて落下させますと、切断してしまいます。この時の衝撃強力は百二十五キログラムとなります。これと同じワイヤーの中間に、同じ方法でゴムョリトリをつけて実験をしてみますと、仲々ワイヤーは切れません。そしてオモリの重さを九十キログラ切断荷重480kg切断荷重125kgショック突験ワイヤーの力が4倍になる

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