「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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半分が色づけされ、半分は透明なものといった具合に分類されています。タコ、イカは足が細かく、二誘導カグラタコ付カグライワシ、サンマ、プランクトン、クラゲ等があり、ビニールシート誘導外皮、シルバーベイト等は板状です。各四糎より三十二糎までの、三段階から十一段階までにわたるサイズにわかれ、魚種別に、こまかく規格されオートメ生産されております。色彩も赤、桃、オレンジ、青、白とわかれています。あるいは製品全体に色が付けられたものと、製品のタテ十本以上に切られており、どの漁法に使用されても生き餌の泳ぐような瀞泳音、波音を発する如く、工夫されております。又、イワシ、サンマ、イカは図のように、イカは耳の部を、サンマ、イワシは腹部から頭部までと、背ビレより尾にかけて、ハサミ又はカミソリで切り込んで使用すると効果的であります。タコの外皮を従来のカグラの頭に取付けて使用すると、烏毛の様に面倒でなく、取付けが簡単であります。タコ、イカの場合、羽毛を一、二枚入れて竿釣り用バケとして使用してもよい。シルバーベイトと云うのは竿釣り用ビニール擬餌ですが、カツオ、ビンナガの漁船が数多く使用しております。釣針をつけず誘導用擬餌(シャブリ)として専門に使う場合はタコ、イカの頭に鉛を入れて使用して下さい。別図に示す様に各漁法によりゴールデンベイトを使い分けると各漁種、あらゆる漁場に使用出来る訳であります。又、ゴールデンベイトに魚油と味淋を付着させたり、砂糖を加えた油を使用前につけてから延縄53

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