「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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意をはらわなければなりません。イルカやゴンドウクジラの鳴き声や音を、水中マイクロフオンで集録ゴールデンペイトに喰Iいついたイナダし、これをイカやイワシの魚群に放送すると、逸早くにげるのでありますから、嫌われる音は出さない方がよいのであります音響漁法などといわれて、水産庁の漁船研究室の橋本富寿先生、間庭愛信先生、西村実先生等が、中心になって研究されていますが、魚に対して水中スピーカーで音を流し、自由に誘導して、漁獲が出来るようにすることも可能なわけであります。以上いろいろ述べてまいりましたが、最も多くの魚が、四季を問わずに最も好む、云うならば魚にとっての最高料理とでもいえるものは、イカとタコであると私は信じます。例えば、サケ、マス、タラ、カレイ、スジガッオ、ソウダガッオ、カンバチ、クロマグロ、メバチマグロ、ダルマ、ビンナガ、インドマグロ、キハゲマグロ、キメジ、マカジキ、メカジキ、クロカワカジキ、シロカワカジキ、ヒラブリ、サワラ、イナダ、スズキ、サバ、アジ、カマス、グチ、クロダイ、マダイ、アカメ、アナゴ、アコウ、エソ、エイ、フグ、クエ、ムッ、タチウオ、ウミヘビ、ウナギ、ナゴヤ、タコ、カワワ、オキサワラ、トウギス、ニベ、ハゼ、ハモ、イカ、イシナギ、イサキ、シイラ、ハタ、コチ、スマ、サメ類、イルカ、ゴンドウクジラ等、無数の魚類がイカ、タコを常食にする。このような観点から私はイカ、タコこそ最も良い餌であると断言する次第でありま50

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