「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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石川県輪島地方の中層曳縄漁具(潜水板は別)40年11月魚群に投影しないように気をくばり、第一編にのべたように、魚の習性に適合するように船をあやつります。又、魚の喰いのわるい時は、シャブリ用として擬餌に釣針をつけないものを交互にまぜたり、擬餌二本おきに一本まぜるというようなこともやってみます。それから餌の大きさ、型状、動き、色彩等も種々工夫をして取付けます。このような方法で著者は一日にイナダの五百匁位(一キロ)から八百匁位(三キロ)のものを千四百本程釣ったことがあります。目下各地でこの漁法が長崎県小値賀のブリ曳縄漁具区、福井県甲楽(潜水板は別)似年4月城、石川県能登半島、島根県出雲地方、紀州、土佐方面、九州地方、天草二江方面、神奈川、静岡、千葉県、カナダのサケマス釣り等々列記されるのであります。今迄の漁法をそのまま行なっているところは、漁家の経済が悪化しております。取り入れられて行なわれていますが、新潟県の浦本漁業協同組合、八幡浦漁業協同組合、山形県の温海地方、秋田県八森、岩館、青森県深浦地方、津軽半島、宮城県雄勝地方、七ヶ浜地113

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