「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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02山下式環付釣とダイヤ釣(上曳縄用穴あき釣(下)いでないもの)には見向きもしないのが常であります。餌成りがよく、ひらひらとよく動くもの、光るものには、よく喰いつきます。然し浅がかりしたてこり、釣針の根元と魚の口がごしぎ」しすれ合って挺子のような作用をしてしまっては魚の逃げる原因になります。前章で述べたように、魚は一気に餌を吸い込む傾向にあるので、釣元に自由をあたえ、魚が吸い込み易く深掛りするようにしなければなりません。このようなことを満足させるには環釣が最高のものであり、特に魚に喰ってもらう漁法である延細の場合、餌の仕掛け方と共に、よい釣針を選ぶことが大切であります。山下式環釣は次に述べるミラクルメッキにより耐酸化がほどこしてあります。⑤ミラクルメッキ鮪延縄漁具をはじめ種々の漁具は防錆、耐酸化が必要であります。私の研究所では一一一崎港入港の鮪延細漁船より再三にわたり、「長持ちするメッキは出来ないものか」時、深掛りし、魚がはずれない、㈲試験によると釣獲率が一・三倍に向上する、㈱非常に丈夫であること、⑤ミラクルメッキがしてあるから酸化の点(錆)が、他の釣針より四倍も長持ちする。魚は動きの悪いもの、ぐるぐると回転するもの、正常の状態で泳いでいないもの(背を上に腹を下に泳

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