「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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lli蝋棚雲水板の動きをよく観察して、他の潜水板の動きを調節したりしなければなりません。ソウダガッオ、サ§曳認用漁具(、イナダ、カマス、イサキ等の曳縄をしているとき、何本か引いている道具の中でとびぬけて魚のつれるものがあります。テグス、擬餌、その他すべてが同一であるにもかかわらず、釣れるのはきまって動きのよい板であります。波の腰にのって幹糸がはられた時、板がひつくり返って水面に飛び出して来たり、船の速度をちょっと早くしたりすると同じように、水面に飛上って浮上する板があります。こうした板が最も動きがよく、激しく餌を動かしている板であります。では、どの様にして潜水板を調節するか、どの様な状態におけば魚がよく喰うか、細かい部分品の説明とその調節方法をお話しましょう。①先ず潜水板の上につく幹糸の最下端の部分は自在ョリトリ(ヘビーサルカン)のついた処に結びつけます。ヘビーサルカンは、魚が喰って板が反転したり、幹糸上部のョリをとったり、船から海中に板を入れて幹糸が張った時に、自由に、素直に、その方向に板が向くようにするために取付けられたも69

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