「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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〆夕、○0/ワ!②不良違いなく、環境に変化がないのに去年の漁場が全くだめになったり、一度荒廃した漁場は容易に回復しない例は多く、大正九年頃、三重県の三木崎沖ではマグロ旋網や曳細が大漁で、各船が大漁場として大変に盛んに漁をしておりましたが、ある時、一一隻のマグロ巻網漁船が大漁の巻網を抱いたまま、マグロの力で船ごと海底に没する事件がありました。勿論マグロもそのままおそらく死んでしまったのであります。それからというものは今迄大漁場であり、マグロの回海路として立派に成立っていたものが一ぺんに荒廃し、現在に至るまで、復活しないのでありますマグロが来瀧してもそこだけはよけて通って行くのであります。この頃でも、遠洋のマグロ漁船がフイーレにした魚の頭や骨、或るいは血液、臓器などを、又、サメが釣れるとヒレだけを取ってヒレのないサメの死体を漁場にどしどし捨てておりますが、こうした事は最もやめて欲しい事であります。魚の能力については、今後の研究にまたねばならリ○○、、ダノノ⑤堆奥461①不良太陽光線と船の向き

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