「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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ク5.胸部9.虹門13.蚊条6.腹鰭10.瀞鰭14.第一背鰭7.側線11.尾鰭基底15.第二背鰭8.腹部12.尾鰭16.体高如頬轄御●●●●1234ラ水中に金属音をまきちらす様な船では、曳細の漁獲率が下がり、他の船の半分も釣れないことでお判りのこととおもいます。その他、船の波切りの状態がよかったり、スクリュウのかく、水泡が、漁獲率を左右することも、魚と音波、魚の習性に大いに関連のあることであります。試みに、鉄船、木造船、動力船、帆船と四種類の船で曳細などすると、鉄船、木造船、動力船、帆船と後者程漁獲はよくなる筈であります。又、ワイヤー釣元の漁具、ワイヤー使用の幹糸等漁具の構成上にワイヤーを使用すると、魚が掛ってワイヤーが張り、それが水を切ると、ギターや三味線の糸の発するような水中音波となり、金属性の音波を水中にまき散らすわけですから、その音波により魚が散ってしまって漁獲率をわるくするようであります。今度、私の研究所で試作している。特殊ワイヤーは、合成樹脂をコーチングしたもので、金属音を防音するばかりか、耐海水性、耐腐蝕性共にすぐれ、後に述べる特長をもつものであります。24

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