「新しい釣漁業の技術」山下楠太郎
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32大型魚曳細漁具す。幹糸と、竿より取付けたゴムョリトリとの結び目は、綿糸の五号位のもの四本か五本で(図①)トバセ(魚が引張った時、魚の口に釣針がかかり、引張ったときに切れる仕掛け)を作ります。魚がかかると竿より仕掛けられたゴムョリトリが延び、トバセが切れるか切れないかのうちに船内に用意した八寸硝子玉と、末端に結びつけた幹縄一○○米を同時に海中にほうり込みます。末端のピン玉には更に幹細を一○○米位つけて、魚がなおも引張る時のために用意をします。魚は幹縄とピン玉を引張り、幹縄を引張りまわし跳ねたり、潜ったりして大暴れを致しますが、船上より魚の様子を観察して、魚が弱って来たのをみはからってピン玉を引きよせ、糸が細いのですから徐々にたぐりよせ、船の近くに来た時にモリを打ち、そして船内に取り込むのであります(リフトフックという特殊なカギ付の道具あり)・他の方法としては、魚がかかった時、トバセが切れて、次に船内の幹細が自動的に引出され、ピン玉けるわけであります。次に、船内に幹細(三分の三本組、)を用意しま

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