ヤマリア

時を描くもの - 平安時代から受け継がれし、加飾の技
マール・アミーゴ18年 - マリア・ロングセラー・バイブレーション
伝統工芸
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蒔絵(まきえ)は、漆を塗る漆器(しっき)に加飾する工芸技法である。漆器の表面に漆で絵や文字、模様などを描き、そこが乾かない間に金や銀などの金属粉を蒔くことで表面に定着させる。金銀の薄板を定着させる平文または、平脱や漆器表面に溝を彫り金銀箔を埋め込む沈金、夜光貝、アワビ貝などを文様の形に切り透かしたものを貼ったり埋め込んだりする「螺鈿(らでん)」などは、漆器の代表的加飾技法の一つである。

日本国内に現存する最古の蒔絵資料は正倉院宝物殿にある研出蒔絵であり、現在では平安時代に起源をもつものとされている。加賀蒔絵は石川県、時の加賀藩・二代藩主である前田利常が、江戸(東京)の清水九兵衛と京(京都)の五十嵐道甫という、名蒔絵師を呼び寄せ、武家としての身の回りの品々、貴族の道具を造らせ、のち文化開花させたもの。江戸時代、そして大政奉還後の明治、大正においては輸出貿易が盛んとなり、金沢の漆器が重視されました。

マリアのマール・アミーゴは発売してから18年もの間、第一線で活躍した釣りの道具。数々の成果を挙げたのち、2014年には二代目であるマール・アミーゴⅡに、より進化させての相伝をいたしました。釣りの「道具」であり、ロングセラー、「18年」を誇るマール・アミーゴと、同じクラフトマンシップを持ち、長き歴史を持って人々に愛されてきた加賀蒔絵・漆器の技術との融合が文化的記念として、ここに実現したのです。

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縁起の良いことから、定番の「鶴と亀」の装飾

▲ 縁起の良いことから、定番の「鶴と亀」の装飾

右サイドには鶴

▲ 右サイドには鶴

伝統的な挿絵である、加賀手毬

▲ 伝統的な挿絵である、加賀手毬

加賀友禅と松竹梅

▲ 加賀友禅と松竹梅

▲ 加賀手毬と亀

▲ 専用の化粧箱

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master

高田 光彦 - 岐阜県大垣市生まれ。高校卒業後、金沢市にて初代清瀬一光師に師事。1995年通産省認定、金沢漆器蒔絵部門にて、日本伝統工芸士に認定を受ける。
目細 勇治 - 天正三年(1575年)創業の目細八郎兵衛商店の代表。17代目・目細八郎兵衛が、明治23年の内国勧業博覧会において、加賀毛針を出展、褒状受賞したことから名声が全国に流布する。以来、加賀の優れた伝統工芸を伝導する。
山脇 千尋 - 愛知県生まれ。2011年、金沢美術工芸大学を卒業後、同大学院に。2年後の2013年には修士課程を修了し、同年金沢卯辰山工芸工房にて漆器などの工芸品を製作。

craftsmanship

蒔絵

加賀蒔絵。工程は以下の通り。

  1. 置目付け 和紙に文様を描き、裏から刷毛でこすって写す
  2. 炭粉上げ 粉状の炭を使用
  3. 漆上げ 漆で文様を描く
  4. 切金置き 金または銀の箔を切り、文様の上に貼る(蒔く)
  5. 粉入れ・塗りこみ 漆で金銀の箔や粉を固める
  6. 磨き 研いで文様を描き出す
  7. 上絵 炭粉上げ、漆上げ
  8. 粉入れ、塗りこみ
  9. 研いで文様を描き出す
  10. 毛打ち 細かな線を描き出す
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毛針

加賀毛針。約430年前、絹針の製造販売から始まり、釣りの針までも製作するに至る。江戸時代、釣りは武士にだけ許されたもの。しかし明治となって、誰もが釣りを楽しめるようになると、毛針の需要が増え、毛針職人が多く誕生。現在まで受け継がれてきた、貴重で文化的価値もある加賀毛針は金沢にしかない繊細な美として受け継がれている。極、細やかな作業のため、選ばれた、手先の器用な者のみが職人となることができる工芸です。

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